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[書評]みんな変わり者だった

みんな変わり者だった
バリー・J・ギボンズ 金井 真弓
4887594151

アップル社のスティーブ・ジョブス、ベネトンのルチアーノ・ベネトン、 ウォルト・ディズニーなどアメリカの大起業家たちはみんなどこか変人だった。 初めて買ったコンピュータを分解し、また組み立てなおしたマイケル・デル。 役立たずの掃除機にいらだち、自分で発明してしまったジェームズ・ダイソン。 現代最高の企業家たち10人のドラマチックで刺激的なエピソード満載!

BOOK OFFにあったので、買ってみた。

文脈が違う、ということはそれだけで面白い。

例えば、日本では当たり前のような逸話でも、
それが海外の話しになると途端に知らなくなってしまう。

だから外国に行くと楽しいんだろうな。
当たり前が当たり前じゃなくなるから。
知らないことが当たり前になるから。

で、この本は「みんな変わり者だった」というタイトルなんだけども、
あんまり邦題はよくないような気がする、というか失敗気味だと思う。

原題はこんな感じで
「Dream Merchants & Howboys: Mavericks, Nutters and the Road to Business Success」
読後感からしてもあんまり一致した感じはしなかった。

有名な企業の創業者などの逸話が語られて、さくっと読める本。
とても面白い話なんてのもあって、そういう文脈を知りたい人にもおすすめ。

この本を書いたのは、バーガーキングのCEOを勤めたバリー・J・ギボンズ
という人。創業者ではなくサラリーマン社長になった人である。
僕はなんだか分からないけれど、非常にこの著者に好感を抱いた。
思わず手紙を書きたくなったけど、外人の本にしては逆に珍しく
E-mailアドレスは書いてなかった。(多分ちょっと年輩だからだろう。)

ポジティブ、いやみがない、それに自分が失敗したことについても言及している。
なんだろう、この本は絶対必読ってわけではないけれど、
もしBOOK OFFとかで見かけたら買ってみたほうがいい本だと思う。

気になった言葉としては、

誰でも半年あれば、何かの専門家になることができる。
-ジェームズ・ダイソン-

↑この言葉はいいな。特に今の世の中だからこそ、
これはもっと当てはまると思う。自分にはできない、
と思わせる言葉があふれてる中で、この言葉は人を動かす
力を持っていると思う。そう、思った時がスタートなんだ、と。(もちろん努力は必要だけれど)

「そんなの無理だ」という人物など無視して、
ビジョンを信じる人だけと共に働けばいい。
-マイケル・デル-
楽しんで業績をあげる。
楽しむことを制度化する。
「楽しみの使徒」を雇い入れる。
社員の笑みを消してはならない。
-ハーブ・ケレハー-

↑この人はサウスウエスト航空の創業者らしい。
そして本当に楽しい人物だそうだ。
楽しんで業績をあげる、ってのはやっぱりそうしたい。
著者は自分が会社を辞めた時のことを書いているけれど、
「灰色の建物に出勤し、灰色の上司に報告をして、灰色の仕事を
するのはもういい。(略)私はビジネスを楽しめなくなっていたのだ。」
この言葉は僕も思うところがある。楽しんで仕事をするというのは
いつになっても忘れたくないし、それを実現させたい。

何かが「実現可能だ」という事実は、それが「必要とされる」
という事実に比べれば、二の次だ。
最初の敵は「短期主義」だ。一株あたりの短期利益は重要なものだろうか?
もちろん重要なものだ。だが、一株あたりの利益が資本主義の最大の目的ではない。
(略)さて、ここで質問させてほしい。これは私自身への問いでもある。
あとから考えると、株主たちはどちらがよかったのだろうか。30%の短期利益がある株か、
本物の付加価値があるブランドの健全な成長に伴って何千%にもなる利益か?
考えるまでもないだろう。
1930年の3月、サウスウエスト航空はライバル会社の宣伝文句をうっかり使った件で、
「停止命令」を突きつけられた。ケレハーにはそれに従うか、法廷で争うかの選択肢が
あった。少なくとも私ならそう思っただろう。だが、彼は3つ目の選択をした。ダラスのスタジアムを
借りきり、会場を埋めた両者の社員たちが熱狂して見守る中で、宣伝文句を使う権利を
賭けて相手の会長と腕相撲をしたのだ。
「ダラスの対決」として知られるようになったこの
決戦のインパクトを想像できるだろうか?
本書の成功者たちに共通する点について述べたい。それは「夢を持つこと」である。
(略)夢が大事な経営戦略だと提唱するところは恐らくないだろう。甘いイメージが
つきまとう、夢などという非現実的な概念と、冷徹なビジネスの世界とは相容れない
ように思われる。だが、灰色のビジネスをカラフルなものに変えるのは夢の力である。

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