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ビートルズと大勝軒

最近大勝軒づいている。

東京には実にたくさんの大勝軒があって、基本は同じ味だけれども
全部微妙に違う。美味しいところはとても美味しいし、決してまずくは
ないのだけれど、何か物足らないところとかもある。

ちゃんとつけ麺の美味しさが分かったのは去年くらいだと思う。
遅い。実に遅い。
なんでつけ麺の美味しさが分からなかったのだろう、といつも思う。
味噌ラーメンとか、九州系のとんこつとか、横浜の家系のラーメンとか、
その全部が美味しいのだけれど、その選択肢の中で進んでつけ麺を
食べようとはあまり思わなかった。多分初めてつけ麺を食べた時に
あまり美味しいつけ麺に出会わない経験が何回かあって、
あー、つけ麺ってこんなもんなんだ、という勝手な限界点を自分で
つけてしまっていたからだと思う。

だから、つけ麺専門店に入ってもメニューにラーメンがあれば、
ラーメンを選んでいた。はっきり断言するが、つけ麺専門店でラーメンを
頼むほど野暮なことはない。そこで美味しいものはつけ麺であり、
ラーメンではない。と言い切ってみたけど、きっとそうなんだ。
だから、今でもつけ麺が評判の店で10人に9人はつけ麺を頼む
シチュエーションでも1人くらいはラーメンを頼む人を見かけると
「あー、この人はまだつけ麺の美味しさが分からないんだなー
あー昔の俺だなー、あーまだ分かんないんだなー」
という勝手な妄想をしてしまってキリがない。

最近は10回ラーメンを食べる機会があるとしたら9回は
つけ麺にはまっている。とんこつとか、ちょっと重い。

で、本題だけれど(というほど大したことではないけれど)
高田馬場の大勝軒は、いつもなぜかビートルズが決まって流れている。

ビートルズとラーメン屋というのはどうなのだろう。
最近ではジャズが流れているラーメン屋というのもある。
ジャズとラーメン、そういうシチュエーションに出会うと外人が
もし今ここに来たらどんな気持ちがするだろう?といつも外人の
気持ちを考えてしまってキリがない。

で、ビートルズなのだけれど、昔僕の友達がビートルズが大好きで、
とにかくビートルズが音楽の中で最高だし、ビートルズを中心として
世界は回ってる、というくらいの勢いでいつもビートルズについて
語られていて、正直その印象が強すぎてその時はあまり好きになれなかった。

でもその後、NZを旅行してる時にビートルズを聴いたりした。
僕自身は特別な熱心なファンというわけではないけれど、
とてもいい曲だなーといつも思った。

音楽を聴くと、ふっとその時の匂いだとか、記憶だとかが
想起される。マニアックな曲であれば、自分でCDなり何なりを
聞くしかその想起のタイミングはやってこないのだけれど、
ビートルズはさすがに世界で一番売れてる(のかな?)くらい
だから色んなシチュエーションで、おもいも寄らないタイミングで
聞くことが多い。ある意味最大公約数的な音楽だから。

だから色んなところの思い出がビートルズを聴くと思い出して、
それがその友達のところで幾度となく聞いた夜だったり、
NZの安いCDウォークマンで聞いてた時の感情や、
また今日の大勝軒もどこかで思い出すのかもしれないし。
そうやって思い出の手垢がたくさんついていくのがビートルズだなー
とちょっと思った。

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